フッ素樹脂の構造
1982年に世界で初めてAGC(旧旭硝子)が開発したフッ素樹脂「ルミフロン」最大の特徴は、優れた耐久性の秘密=樹脂構造にあります
3Fと4Fがあるのですが、どちらのフッ素が優れているのか?
3フッ素モノマーは、炭素と塩素の結合エネルギーが紫外線エネルギーより低く、炭素とフッ素の結合部分より弱いと言われますが、ルミフロンはあえて塩素を含んだ3フッ素モノマーをつかっています。
炭素と塩素の結合が切れたらどうなるのか?
理論上、塩素部分が切れる可能性はありますが、暴露試験において数年経過後の分子量を比較してもほぼ変わらないことから、ほとんど切れることはありません。もし結合が切れたら塩素になりますが、金属に直接塗らなければ塗膜に影響はありません。また、一般的に下塗りを入れるので問題はなく、そもそも強く架橋させてしまうので、水素や酸素など塩素と反応する要因が入り込む余地があまりありません。フッ素のモノマーの比較ではなくフッ素樹脂としてのモノマーとして考えるのが重要で、4Fは結合エネルギーが紫外線エネルギーより小さいため塗膜が劣化します。
フッ素化モノマーを使うメリット
- 顔料分散性が良いため多種多様な色ができる
- 塗膜が固くなり傷がつきにくい
- 溶剤に溶けやすいため扱いやすくなる
そのルミフロンを使ったフッ素樹脂塗料が「ボンフロン」で「ボンフロンGT」はラジカル制御型のフッ素樹脂塗料、「ボンフロンGT -SR」はラジカル制御型、低汚染のフッ素樹脂塗料になります。
艶消しの「ボンフロンマットGT-SR」窯業系サイディング用のクリヤー(透明)は水性塗料、弱溶剤塗料があります。屋根用の遮熱塗料で「ボンフロンサンバリアGT」また砂岩調の「ボンフロンパレ」「ボンフロンDE つち」もラインナップされているためさまざまな仕上げに対応できます。大野塗装のフッ素樹脂塗料は「ボンフロンGT」またはGT -SRを使います。外壁以外の付帯部もボンフロンです。