外壁塗装をして、塗膜が膨れるのは大まかに3つ理由があります
1つ目はモルタルやコンクリートの外壁にはどうしてもひび割れ(クラック)が発生します
家の持ち主は「またひび割れがおきるのは嫌だ」と考えてリフォーム店に相談します
リフォーム店は「塗膜が伸縮する弾性塗料を塗るので大丈夫です」と安易に答え、クラックにシーリング(コーキング)を塗りこんでから微弾性フィーラーを下塗り(再塗装の場合)高弾性塗料を中塗り、上塗りしてしまいます
間違いはひび割れの補修と高弾性塗料を使うこと
ひび割れはシーリングをそのまま塗りこんでもシーリングの厚み不足でまた再発します。本当はUカットでひび割れを広げてシーリングが動きに対して伸縮できるよう厚みをもたせますが、アスベストの規制で今後はモルタルなどをカットするのは少数になるでしょう
今後はテープ系のクラック補修が主流になってくると思います
高弾性塗料を採用するのもよくありません、現在の一般的な外壁塗料は微弾性ですので微弾性フィーラーと一般的な微弾性仕上げ塗料を選択しましょう
サイディングの外壁に弾性塗料を塗るリフォーム店や塗装店が多いので注意しましょう、なぜサイディングに弾性塗料を使ってしまうのか?それはシーリング上の塗膜が割れるのを嫌うからです
シーリングの選定、養生期間、下塗り材、上塗り材を適正に選定すれば簡単には割れません
2つ目は水分による膨れです。塗膜の傷や笠木のない上部から雨が塗膜内部に浸透して膨れができます、塗膜とコンクリートの間に水分がたまって擦り落ちるような状態になり、その重さに耐え切れないと塗膜が破れます
3つ目は高温による膨れです。外壁が高温になり、塗膜がふくれますからできれば黒など熱を吸収しやすい色は選択しないようにしたいです
昔よく使われた単層弾性塗料もよく膨れがおきます