一度塗ってあるスレート瓦の注意点は
一つ目は、旧塗膜の確認になります、前に塗ってある塗料が水性、弱溶剤の見極め
あまり強い弱溶剤塗料だと旧塗膜が「おきる」といい、おかされて剥がれてしまいます
2つ目はスレート瓦の重なり部分の確認です
黄色線の重なり
タスペーサーが挿入されていても重なり部分が塗膜でふさがっていることがあります
ふさがっていると雨が流れ出ずに内部にたまり
ルーイングがあってもスレート瓦を固定する釘から漏れて雨漏りになります
この現場は前回の塗装でタスペーサーが入っていませんでしたので密着部分が多く
電動工具で一枚ずつ塗膜をはがしています、塗装の途中にタスペーサーを挿入します
棟板金のつなぎ目のシーリングが劣化していたのでシーリングを行い
この板金は塩ビ鋼板という鉄に塩化ビニールを巻きつけた製品なので
塩ビが剥がれた部分を切り取り、サビを落とし錆止めを行います
エポキシの下塗り(グレー色)を塗ってあります
太陽光パネルの下も塗装ができたので最後に縁切りを行いました
スレート瓦の下塗りは2回、エポキシの弱溶剤
中塗りと上塗りはAGCコーテックの、ボンフロン弱溶剤GT-SR
GTはラジカル制御型のことで、SRは低汚染ということです
ラジカル塗料とかラジカル樹脂とか言っている塗装屋さんがいますが間違いです
ラジカル制御のアクリル、シリコン、フッ素などがあり樹脂とは関係ありません
屋根塗装は見えない部分ですが色々な作業が必要です
特に2回目の屋根塗装は初めての塗装より神経を使います
ただ塗ってるだけではありませんが知らない塗装屋さんが多いのも事実です